FACTFULNESSを読んで思ったこと

こんばんは。

 

今週も一週間が終わりました。

 

月曜日の時点ではまた始まったという感覚でしたが、案外すぐ終わるものです。

 

最近は急激に寒くなってきたような気がしますね。

 

体調は崩さないように過ごしましょう。

 

そんな話は置いておいて、今回は僕が一番最近読んだ本である「FACTFULNESS」の感想を書いていきます。

 

つたない文章でわかりにくいところもあるかもしれませんが大目に見てください、よろしくお願いします。(笑)

 

この本のテーマはずばり一言でいうと、”事実に基づいた視点で世界を観よう”ということです。

 

私たちは世界を見るとき、思い込み、勘違いによって誤った見方をしている部分があります。

 

まず、この本の最初でいくつかの質問が提示されました。いくつか紹介します。

 

三択の問題です。一つ目が、現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう。20%、40%、60%。

 

二つ目が世界中の1歳児の中で、何らかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう。20%、50%、80%。

 

上記の質問についてそれぞれ答えはどれかわかりますか?

 

 

正解は一つ目が60%、二つ目が80%です。

 

 

どうですかね、当たっていたでしょうか。

 

僕はこの質問は二つとも間違えました。

 

このような質問が13個並べられていたのですが、僕は4問ほどしか当たりませんでした。

 

しょっぱなから自分の知識のなさに落胆しましたね。

 

自分でここまで世界のことを分かっていないと思っていませんでしたから。

 

僕はランダムで選択肢を選ぶチンパンジー並みの正解率となってしまいましたが、じゃあ、なぜこのような問題に間違ってしまうのでしょうか。

 

単に僕の ”知識がないだけ” という理由で片付けられるのだろうか。

 

しかし、知らないにしてもこの程度の問題なら答えを知らなくても、自分の持っている知識からうまく答えを推測できそうにも感じてしまいます。

 

実際、この問題の正答率は13問中2問らしい。

 

なぜ多くの人間がチンパンジーにすら負けてしまうのか。

 

そこには人間の思い込みがあるからだ、と主張したのがこの本である。

 

人間には10個の思い込みがある。

 

分断本能、ネガティブ本能、直線本能、恐怖本能、過大視本能、パターン化本能、宿命本能、単純化本能、犯人捜し本能、焦り本能。

 

人間が進化してくる中で身についてきた上記の10の本能がまさに世界を見る際にバイアスをかけてしまっている原因である。

 

分断本能について取り上げると、我々は情報を取り入れる際、ある項目間で対立させ、取り入れる場合が往々にしてある。

 

たとえば、”途上国”と”先進国”、”文系”と”理系”など。

 

世界をテーマにしたものから、日常に至るまで二項間で対立させて物事を見ることが多い。

 

なぜならそのほうが分かりやすいから。

 

しかし、そこには落とし穴がある。実際には違いがないもの、対立していないものを分断、対立させようとする人間の本能が働いていることに気づけない場合があるということだ。

 

私はつい半年前まで受験生をしていたせいか、文系、理系は対立させて考えてきた。

 

そしてこれからも二つは重なることがないものだと信じてきたが、実際はそんなことはない。

 

文理問わず入ることのできる学部ができてきており、両者の溝はなくなってきているのだ。

 

これこそまさに分断本能に気づけなかった例である。

 

この視点を持っている限り世界を正しくとらえることはできない。

 

実際、世界では先進国と途上国の差はどんどん縮まっている、というよりこの二つのグループで分類することが間違っている。

 

そのことさえも僕はこの本を読むまで気づけていなかった。

 

僕が世界で最も発展している国のひとつで暮らしている、ということも要因の一つかもしれないが、世界中の大半の国がどのレベルで発展しているのかを知らなかったことは恥ずかしいことだ。

 

データを正しく読み、正確に世界をみることは非常に重要だ。

 

世界を理解する場合に限らず、日常でも同じことがいえる。

 

単に項目間で対立させて物事を見てしまうと、勘違いを引き起こし、的外れな解釈につながってしまうかもしれない。

 

お金持ち対貧乏人などのような対立をしてしまうと、大半の人がその間に位置していることに我々は気が付かない。

 

話の中の「分断」を示す言葉に気づくこと。これがこの本能を抑える際に最も重要なことだといえる。

 

このように我々は普段の生活の中で知らず知らずのうちに勘違いを引き起こし、世界を捉えている。

 

知識不足により、我々は勘違いを引き起こす。

 

しかし、知識があれば世界もそこまで悪くないものだと思えてくる。

 

最初に提示した問題のように僕自身は世界をより悲観的にとらえてしまっていた。

 

この本を読み終えた今、世界は自分が思っているよりも豊かになってきているのだと思えるようになった。

 

最後に、何事においても知識がないと話にならない。

 

話し合いをする際にも、自分で思考を巡らせるときも、知識がないとどうしようもない。

 

とにかくまずは知識を身に着けること、これを目標にこれからも様々な分野の学びを深めていきたい。